「設計・産業分野」3Dスキャンでリバースエンジニアリングによるリモコン壁掛け
2019.10.28 更新日:2024.02.26
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3Dプリンティングを考えるときに、医学、航空宇宙、自動車などの先端アプリケーションが真っ先に考えられると思いますが、3Dプリンティングの主な用途の一つとして「カスタマイズ」があります。
今回は、3Dスキャンを使用して、リバースエンジニアリングと3Dプリンティングを融合し、カスタムソリューションを実現させた事例を説明させていただきます。
今回の事例は、リモコンの壁掛けの作成です。今まではオフィスのリモコンの置き場が定まっておらず、紛失することが多くありましたが、壁掛けで決まったの置き場を作ることで、紛失を防ぐことに成功しました。
使用された機械は3Dスキャナー「EinScan Pro 2X Plus」と3Dプリンター「Raise3D Pro2」(販売終了)です。
※現在は後継となる「EinScan Pro HD」「Raise3D Pro3」をご案内しております。
ターンテーブルが自動に回転し、付属のソフトウェアが数回のスキャンデータを統合してくれるので、小さな部品でも簡単に高精度・高解像度でスキャンできます。
スキャンされたデータを取得し、「STL」拡張子に保存されます。
※リバースエンジニアリング機能が必要になるお客様に対して、弊社が「EinScan リバースエンジニアリング パック」を用意しております。
EinScan Pro 2Xシリーズには、CADソフト「Solid Edge SHINING 3D Editon」が無料付属しており、スキャンで取得したSTLデータをインポートし、そこからリバースエンジニアリングを行うことができます。
得られた表面データに基づいて、同期モデリング手法を使用し、壁掛け形状の予備モデリングを開始します。スキャンデータと一致するするようにフィットを調整し、エンドリポートなどの必要な仕様でマウントのモデリングを作成します。
最後に「Solid Edge SHINING 3D Edition」のグリッドデータ編集ツールを使用し、壁掛け部分のサイズを調整します。リモコンに完全に一致する溝の形状を作成し完成です。
設計したデータは「STL」データで書出し、弊社の「Raise3D Pro2プリンター」で造形できます。完成したリモコン壁掛けは以下になります。
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