3Dスキャン:3Dプリントメガネへの違ったアプローチ
2020.09.23 更新日:2024.02.22
- EinScan
- 3Dスキャナー
- デザイン
Fablab Bottropのロボット愛好家であり、情熱的なクリエイターでもあるLena Hagenauer氏は、学生に「データをモノに変える」ことを教えることを目的としたプログラム、FabAcademy 2020の参加者です。
Fab Academyでは、デジタルファブリケーションツールを使った何時間ものハンズオン体験を通して、アイデアを構想し、プロトタイプ化し、文書化する方法を学びます。様々なコード形式を取り上げ、物理的なものに変えていきます。
FabAcademy.org
プログラムの過程で、応用情報学の卒業生は、3Dスキャンと3Dプリンティング技術を使用して、オリジナルメガネを素晴らしいクオリティでコピーしました。このプロジェクトの基本的なアイデアは、従来のデザインプロセスをスキップして、代わりに3Dスキャナーを使用してデジタル3Dモデルを作成し、様々なタイプの3Dプリント技術で3Dプリントすることで、オリジナルのメガネの異なるデザインを作成できると言うことです。これによって3Dスキャニングの能力を実証することができました。
EinScan Pro 2X Plus: 3Dプリントメガネのアシスタントデザイナー
製作プロセスの一部として3Dスキャン技術を使用することは、3Dスキャナがどのように機能するかを知り、使用し、理解し、製作者が3Dデジタルデータの異なる視点を得ることを可能にするというFabAcademyのタスクの目標でした。Lenaの研究室では、EinScan Pro 2X Plu(※現在はEinScan Pro HDをご案内しています。)は障害者のための個別の支援ツールを作成するためにも使用されています。
課題:
3Dプリントされたメガネフレームは、3Dスキャナーで撮影するには厄介なものでした。他のブランドで満足のいく結果が得られなかった後、LenaはEinScanに目を向けました。メガネの詳細なスキャンを行うために、EinScan Pro 2X Plusをインダストリアルパックとチョークスプレーと組み合わせて使用しました。Lenaが適用したもう一つのスキャン方法は、EinScan Pro 2X Plusがメガネの構造を完全にとらえることができるように、メガネをIndustrial Packに付属のターンテーブルを使用することでした。
スキャンプロセスを完了した後、Lenaはスキャンデータを使用して、異なる3Dプリント技術でメガネをプリントしました。今では、異なる色と素材の3Dプリントされたメガネを何本も持っています。彼女の新しく印刷されたメガネのユニークな点は、EinScan Pro 2X Plusを使ってオリジナルのメガネを迅速かつ効率的にデジタル化したことで、デザインプロセスが不要になったことです。
3Dスキャンは、ゼロから設計するのに代わるエキサイティングな方法です。既存のオブジェクトをデジタル化し、Solid Edge SHINING 3D Editionでデータを修正して、カスタマイズされた3Dプリント可能なデータを作成することは、スキャンからインテリジェントデザイン、3Dプリントまで、SHINING 3Dが提供するワークフローの全てを網羅しています。
Lenaのクリエイティブ精神と創造的なアイデアにより、3Dプリントされたメガネのフレームをデジタル化する効率的なソリューションを見つけることができ、同時に様々なシーンに合わせて日常的に使えるファッションアクセサリーを作ることができました。若い世代がEinScan 3Dスキャナーを使ってカラフルな日常生活を創造していることに感銘を受けました。