【新製品】射出成形用ペレットから高機能部品を直接造形可能な、独自方式3Dプリンター”ARBURG Freeformer”の取扱を開始
2025.07.09 更新日:2025.07.09
平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
この度日本3Dプリンター株式会社では、ARBURG Freeformerシリーズを取扱開始いたします。
ARBURG社について
ARBURG社は1923年にドイツのロースブルグで設立された、射出成形機メーカーです。現在、世界26カ国に36の拠点を持ち、3,700名の従業員を擁するグローバル企業です。
同社のARBURG Freeformerは、熱可塑性樹脂の射出成形技術を応用した3Dプリンターで、市場にある多様な射出成形用汎用ペレットを使用できます。最大3つのスクリューユニットによるマルチマテリアル造形に対応し、医療・航空宇宙分野でのプロトタイピング、硬質/軟質材料の組み合わせ、自社開発材料による3Dプリントなど、専門性の高い用途に特化した高機能な3Dプリンターです。
ARBURG Freeformerの特徴
■独自のAFP方式が実現する、金型不要・ペレットからのダイレクト造形

独自技術によるペレット溶融用シリンダー
ARBURG独自の造形方式によって、金型を使わず、安価な工業用ペレットから直接、部品を造形することが出来ます。高価な専用フィラメントが不要なため、コスト効率が高く柔軟な劇脂選定が可能。射出成形と同等の機能を持つ部品を製造でき、設計・試作段階から最終製品と同様の物性での検証ができるため、量産へのスムーズな移行を実現します。
■ARBURG 独自の3D 造形技術「APF 方式(Arburg Plastic Freeforming)」

AFP方式(Arburg Plastic Freeforming)
ARBURGが独自で開発、特許を取得した積層造形プロセズ”APF方式”は、射出成形と同様に可塑化スクリューがシリンダー内部で溶かしペレットを溶融させます。
溶かされた劇脂はディスチャージユニットを介して、ノズル先端から微細なドロップレット(液滴) 状に吐出。これを高精度に配列しながら積層することで、要求形状を造形します。
射出成形用ペレットがそのまま使えるため専用フィラメントが不要で、柔軟な材料選択が可能です。
■精密かつ高密度の造形プロセス 射出成形に匹敵する強度を実現

ダンベル片をXY、Z方向で造形した場合の射出成形との強度比較
微細な櫢脂のドロップレットを精密かつ均一に配列・積層することで、高密度な層構造を形成します。
これにより軸方向の強度=層間の接合性に優れ、射出成形品に匹敵する高い強度を実現します。さらに、造形品の密度を任意に制御することで、部品の物理的特性(物性)を調整することも可能です。
■自由な材料選択で、多様な応用分野に対応 ショアA硬度10の超軟質造形も可能

軟質材料にも対応
ABSやPC、PAといった汎用プラスチックから、柔軟なSEBS、TPU、高機能なPEEKまで、多様な工業用ペレットをそのまま使用できます。FDA認証グレード脂や医療用グレード脂も使用できるため、医療機器や航空宇宙部品の試作では二次認証が不要となり、開発時間を短縮できます。
一般的な3Dプリンターでは困難なショアA硬度10~32の超軟質材料も使用可能で、最大3つのノズルによるマルチマテリアル造形に対応。硬質/軟質を組み合わせた複合材脂部品が造形できるため、自動車、電気・電子業界向け部品など、様々な産業用機能部品の製造にも最適です。
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