PRODUCT
製品詳細
リバースエンジニアリングとは
一般的にリバースエンジニアリングとは、対象物を「観察」「分解」「測定」することによりその製造方法や動作原理、設計図などの仕様を解析することを指します。
通常製品の設計図や仕様書は公開されていません、また自社の製品であってもそれが古い製品の場合、当時の技術者が退職等により不在であったり、設計図や仕様書の所在が不明で十分な設計情報を得ることが不可能な場合があります。(そもそも設計図が作成されていなかったりする場合もあります) より優れた製品開発のために従来製品を分析、調査するリバースエンジニアリングは製品開発の現場において欠かせないプロセスの一つになっています。
CASES
リバースエンジニアリングの一例
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CASE 1
製品の先行イメージとして人の手で作られたクレイモデルや試作品のデジタルデータ化
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CASE 2
CADから試作された試作品に対して、人の手により修正された箇所のCADデータへの反映
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CASE 3
他社製品の解析
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CASE 4
古い製品の補修部品の内製化
特に「3Dスキャナー」「リバースエンジニアリング」「3Dプリンター」の3つを統合して、「試作(3Dプリント)」→「検証(検証試験・加工修正)」→「設計変更後のデータ作成(リバースエンジニアリング)」→「再び試作」というサイクルを高速で回すラピッドプロトタイピングにおいてもリバースエンジニアリングは今後さらに重要性が増していくことが予想されます。
弊社では対象物のサイズ・形状、要求精度、表面色に合わせ最適なスキャナーを選定しスキャンを行います。 スキャナーには測定方式と機材の特徴により得意不得意があり、多くの機材を使用した経験と機材への深い知識がスキャンデータそのものの品質に直結します。
PROCESS
完成するまでの流れ
リバースエンジニアリングで現物から3D-CADデータが完成するまでの流れは、
- FLOW 1現物のスキャン
- FLOW 2測定データのメッシュ化
- FLOW 3メッシュデータのソリッド化orサーフェス化
- FLOW 4測定データと作成データの偏差確認
リバースエンジニアリングでデータを作成する際は、そのデータが次の工程でどのように使用されるかを加味しなければ無意味なデータになる可能性があるため、注意が必要です。例えば工業製品で寸法管理された部品であれば、スキャナーの微小な誤差を丸めながら作成する必要がありますし、作成されたデータを次工程でフィレットや面取りの変更・追加をする場合は、この部分を編集可能な状態で作成しなければなりません。
美術品のような有機的な形状であれば現物との誤差を最小にする必要があり、左右対称の部品であれば半分作成しミラーリングによって完全対称に作成したりもします。 どのように作成するかにより作業時間が大きく変わる為、正確な費用算出・見積作成には、リバースエンジニアリングだけの経験では不十分で、それを次工程で活用した経験も必要とされます。
LINEUP
豊富な3Dスキャナーラインナップ
FARO
FARO Armは精度・スキャンスピード共にハイエンドのポータブルスキャナーで光沢面のスキャンが可能です。
ホワイトパウダーを使用することが出来ない光沢製品のスキャンで威力を発揮します。
3D SCANNER
3Dスキャナー比較表
FARO | EinScan | |
最適対象 サイズ |
50~1000mm | 30~4000㎜ |
精度 | 0.05mm | 0.1㎜ (ワンショット精度) |
光沢面 | 〇 | × |
移動可能 | 〇 | 〇 |
要求設置 スペース |
150~800mm | 無し、 ハンディ型 |