3Dプリンターが特殊メイク・特殊造形への応用
2020.06.30 更新日:2024.02.22
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今回は、弊社⽇本 3D プリンター株式会社のお客様の中から、株式会社メイクアップディメンションズ様の導⼊事例をご紹介させていただきたいと思います。
Raise3D Case Study
地域:東京
業種:技術系職 特殊メイク・特殊造形
御社名:株式会社メイクアップディメンションズ
お名前:壁谷博貴
使用しているRaise3D機種名:N2 plus(販売終了)
1.プリンター導入する理由と御社の業界の説明を簡単にお願いいたします。
業界説明:映像媒体での仕事を基本としており、映画・ドラマ・ミュージックビデオなどに必要な特殊メイク・特殊造形を行っています。
導入理由:特殊メイクの下準備として、まず役者の顔型をとり様々なメイクの制作土台として活用します。
2.Raise3Dプリンターを利用し、どのようなことをしましたか。
特殊メイクをするために必要な、役者の顔の型取りから土台となる顔の出力。
特殊カツラ制作~特殊造形物の制作まで
3. 御社事例について、最初から最後の完成品のプロセスをお教えいただけますでしょうか。
上記のようにメイクの下準備のために使用することもあれば、映像内で使用する美術の小物づくりにRAISEを使用することもあります。
4. 3Dプリンターを導入する前は、どのようなプロセスで製造していましたか。
役者の型取りに関しては、従来ではアルジネイト(歯医者で歯形をとるときに使用するもの)を顔に塗り、バンテージでバックアップするという方法で40分~1時間かけて型取りをしてきました。
5. Raise3Dプリンターを導入し、どのような問題を解決しましたか。または、利点はございますか。
型取りに使う作業時間が半分以下になり、役者の体や精神的に対する負担が軽減し、忙しくスケジュールを取るのが難しい役者にもおすすめしやすくなりました。
6. Raise3Dプリンターを導入し、生産性などは向上しましたでしょうか。
例えば、生産時間は3倍速くなった、労働力50%削減、コストを100ドルを節約した。など。
原材料などでのコスト削減もありますが、RAISE導入により24時間体制で出力作業ができ、今まで型取りの作業などに使っていた労働力や作業時間を平行で別の作業にとりくむことができるようになり作業効率もアップいたしました。
7. 造形された部品の写真を2枚以上提供いただけますでしょうか。使用されている機種名とフィラメントの種類と説明文も可能であればお願いいたします。
フィラメントの種類はABSを使用しています。
8. 3Dプリンティング技術の未来とRaise3Dプリンターの不足について、ご意見いただけますでしょうか。
我々、特殊メイク業界での意見といたしましては
現時点では、すべての面でスキャナーでの型取りやRAISEでの出力が優れているとは言えず、
用途によっては従来のやり方で型をとることもあります。
どうしても特殊メイク土台として本人の顔の精密な情報が求められるため、シワや毛穴など細部のテクスチャーがとりきれないことが不足と考えてしまう点になります。
スキャナ、又はプリンタの精度が上がりこの点がクリアされていくことをこれから期待しています。