3Dプリンターのクラウドサービスにより、生産現場の効率化を実現ー株式会社金星が語るRaise3Dの強み
2021.06.24 更新日:2024.02.20
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今回は、弊社⽇本 3D プリンター株式会社のお客様の中から、株式会社金星様の導⼊事例をご紹介させていただきたいと思います。
会社紹介
株式会社金星様は、全国の警備会社や鉄道・交通関係の企業などに向け、警備・防犯・安全用品などの企画から製造、そして販売までを主に行っている企業です。金星様の経営理念としては大きく三つ掲げております。一つが社会環境の改善、もう一つが生活環境の改善、そして自然環境の改善、こちらを実現するためにアイデアを練って商品化を進めております。
金星様ではお客様に商品をお届けする際に滞りなくスピーディーにお届けすることを信条としております。欠品を起こさないことであったり、商品を開発してもすぐにお届けできるというのを心掛けております。そのスピード感および、在庫を切らさないという安心感が金星様の強みとなっています。
導入背景
株式会社金星様は、Raise3Dを導入する前すでに他の3Dプリンターで部品を製作されています。導入した3DプリンターとしてRaise3Dが3機種目となっております。豊富な3Dプリンター経験の中、Raise3Dで今までの機種で解決できない課題をクリアしていこうと考えられています。Raise3Dの導入目的としては、3拠点同時に出力することによって、よりスピーディに商品確認を行って、次の段階に進みやすくするためです。
今回Raise3Dを3台導入した理由としては、導入しやすいコストレベルであり、高精度で幅広い材料が対応できる点があり、また「RaiseCloud」を活用して複数拠点でも、造形品を他拠点へ輸送が必要なく、情報共有で同時生産によるスピードアップが実現できることでした。
2020年6月に弊社が提供する「Raise3D Pro2 Plus」(販売終了)を前橋、岡山、東京の3拠点に1台ずつ導入していただき、現在も「RaiseCloud」を活用いただいています。※現在は後継となるRaise3D Pro3をご案内しております。
導入前の活動
株式会社金星様は製品の制作にこれまで射出成型を用いて行っていました。図面の作成から金型の作成それから実際に製品ができるまでに数か月間を要しておりました。そこで以前に3Dプリンターを導入しまして、それを早ければ何週間、数日に圧縮することができていました。
ただ、今回はRaise3Dを3拠点に入れております。これは、お客様に近い位置に3Dプリンターを置くことによって、早ければ当日にもお客様に製品を提供できるようになりました。
導入後の活動
Raise3D導入によって可能になったこと
30種類以上幅広い材料対応
まず一つ目は今まで扱うことのできなかった材料を扱うことになりました。例えば試作においても実際に使う材料と全く同じ材料を使って造形して、評価をするようにできるようになったことが一つ大きな点で、それによって活用の幅は広がっております。
RaiseCloudで遠隔操作可能
また実際に製品の生産あるいは試作においても今Raise3Dを使うことによって、クラウドでほかの拠点にある3Dプリンターを動かせることです。金星様で3Dプリンターを使う場合は、技術者が主に群馬県の前橋拠点にいます。技術者は前橋側にいたままで、いろんな拠点、お客様にほんとに近い位置に3Dプリンターを設置して、遠隔操作することによって製品を造形できます。
これによって新たに人を雇うとか、そういったリソースというものを新たに追加する必要もなく、各地に3Dプリンターをおいて、お客様のサービスの向上だけではなく、今まで3Dプリンターがなかった施設に置くことで社内のカルチャーとして3Dプリンターがどういうものかを浸透しやすくするというところでもいろいろ役に立っていると考えられる。
Raise3Dのスピードアップ効果
Raise3Dが金星様に大きなスピードアップ効果をもたらしました。今までの3Dプリンターで作っていた場合、前橋で作ってそれからお客様に送付します。その期間を含めるとおおよそ3日ほどかかっておりましたが、RaiseCloudで図面を作って他拠点に流し込めば、早ければ当日のうちにお客様に届けることができる。非常にお客様のサポート面では強化になるスピードアップを感じられています。
RaiseCloudを使用しての具体的な業務プロセスの変化
RaiseCloudを利用した業務の改善点としては、いろんな各拠点を利用するにあたって、前橋の一拠点で一括して業務を行うことができます。しかもそれぞれの拠点に関しては今まで3Dプリンターを扱っていないのが多いですが、RaiseCloudを使って前橋拠点で出した情報というのが非常に共有しやすく、だれでもその場で使いながらどの拠点の3Dプリンターを利用できるというのが一つ大きな効果でした。
金星様のRaiseCloudの利用方法としては、前橋拠点で図面を作成して、それから各拠点にスライス条件などを設定した状態で流して、そして装置を稼働させます。それから、逆に営業の方でできた造形物を評価して、そのサンプルがいいかどうかというのを判断していくというような使い方をされています。タスクに関しても同様で、一括してRaiseCloud上にあげて、進行状況というのも一括して確認することができるので、そういった業務を3Dプリンター部門以外も、ほかの場所でも利用することが可能にするといった点で非常に重要な役割を果たしております。
金星様のいろんな拠点でRaise3Dで造形をされていますが、それらはすべてデータのレポートとして出力されますので、事務的な部分に関しましても、レポートを参照するだけでそれぞれ何を使ったかというのが確認できます。いろんな各地拠点のものを集計するにも、手間もなくできるので、非常に便利だと感じられます。
Raise3Dで製作したパーツ
Raise3Dによって可能になったこと
株式会社金星様のRaise3D制作例を共有させていただきます。岡山と前橋二拠点でRaise3Dによって同時に造形をおこなってそれをリアルタイムでお互いに評価をしながら、仕様を詰めていっているものです。Raise3Dはいろんな素材が使えるので、実際の製品にするバージョンと同じ材質を使って品質の評価を行っております。
上記吸水用のストレーナは金星様の製品として、入浴介助製品の吸水のフィルターなどを入れる部分になります。日常的に使っている製品なので、例えばこれが故障して壊れたりすると、新しく補修パーツとして提供するまでお客様が製品を使えない時間になってきます。今回のようにRaise3Dを導入して直接お客様に近い拠点で作ることによって、早ければ当日に提供することができ、金星様のサービスの質を一層上げていきました。
Raise3Dを使っている中、造形パラメータなどを簡単に変更することができます。しかもその幅は非常に広いです。そのため、用途に応じて今までできなかった複雑な試作品や、強度を耐えられた最終製品、光を通す透明品などを、金星様が今後挑戦していこうと考えられ、様々なアプリケーションの活用が期待されています。
今後の3Dプリンターを使っての展望
現状金星様は装備品に関しまして、すでに3Dプリンターで出力した商品をお客様に販売している実績もございます。
金星様としましてはそこで終わるのではなくて、お客様に販売するあらゆる商品を3Dプリンターで出力できないかと考えられています。
その中の一つとしてはやはり、制服も縫製というのが非常に時間がかかっておりますので、そういった衣類及び、安全靴となります。そういった警備用品一式すべてを、3Dプリンターで出力できることが可能になればという風に考えられています。
日本3Dプリンター株式会社の対応
弊社日本3Dプリンターとしては、常にお客様に最適なソリューションを提案しています。また、3Dプリンターを導入した後も、お客様に満足させるアフターサポートを提供しております。今回株式会社金星様のRaise3D導入により、会社の課題解決につなげることができまして⼤変嬉しい限りでございます。今後も引き続き最高なサービスでお客様をサポートしようとしております。
「日本3Dプリンター株式会社のイメージとしましては非常に相談しやすいというイメージで思っております。我々の方でトラブルがあったとき、細かく連絡させていただいています。実際の条件について教えていただいたり、ひとつひとつの内容に対して細かく教えていただいたり、非常に親身になってやっていただけると思っておりますので、今後も長く3Dプリンターを活用していくにあたって、良いパートナーになっていければと思っております。」
――株式会社金星 飯田様