「芸術・文化遺産」3Dスキャナーで壊れた磁器の復元
2019.05.09 更新日:2024.02.21
- EinScan
- 3Dスキャナー
- 研究・医療
事例概要:
Zhang Fei 3D art studioは、中国の河南窯の磁器の修復に、EinScan Pro 2X Plus(※現在はEinScan Pro HDをご案内しています。)を使用しました。3Dスキャンによって取得された高精度データから、リバースエンジニアリング技術を利用して、残りの磁器の3Dデータを作成し、その後3Dプリンターで造形して、後処理など行い修復を行いました。
1.3Dスキャン
EinScan Pro 2X Plusは固定スキャンにも対応しており、専用三脚に固定し、磁器破片をターンテーブルの中央に配置してスキャンすることで、最高精度0.05mmでスキャンを行うことが可能です。
数回の自動スキャン後、磁器の点群データがEinScan Pro 2X Plusに付属のソフトウェアで徐々に形成されます。解像度が高いので、磁器の外観と断面の細かい部分もスキャンできます。スキャンが完了した後、点群データをソフトウェアでstl/objデータに変換することができます。
2.設計
スキャンしたデータをリバースエンジニアリング用ソフトにインポートし、磁器と修復部分の間の継目をうまくトリミングしたり、ブール演算で最終的な復元部分の精密なデータを作成します。
3.印刷と後処理
取得したモデリングデータを3Dプリンターで造形し、磁器の修復部分を造形する事に成功しました。