Raise3Dプリンターで製作された治具と固定具によるSpeedhutの自動車イノベーション
2025.10.28 更新日:2025.10.28
Speedhut社 様
- RAISE3D
- 3Dプリンター
- 製造業
アフターマーケットのメーターを専門とするSpeedhut社は、自動車業界向けに製品を提供している企業です。ハイエンドな部品と最先端の製造プロセスを持つ同社は、ゲージ(メーター)のカスタマイズを可能にすることで、一般のドライバーが自由に操作できる環境を提供することに注力しています。
Raise3D 3Dプリンターの導入は、Speedhut社のエンジニアが試作から組み立てまで、高品質なゲージを開発・製造する方法を劇的に変えました。
エンジニアのジョニー・ワクテル氏は「主に(ゲージの)試作品を多く作るために使っているが、製造工程で使用する数多くの工具を作るのにも活用しています。」と語ります。

高い精度と創造性でデザインを具現化
Speedhut社にとって、プロトタイピングは開発プロセスで非常に重要なステップです。Raise3D E2は、ゲージ部品のフィット感や仕上がりをテストするための不可欠なツールとなりました。極めて高い精度でパーツを3Dプリントし、実物として視覚的に確認できるため、デジタルデータでは把握が難しい製品検証を可能にします。さらに、広い造形エリアとエンジニアリンググレードのフィラメント(ABS、炭素繊維強化PETなど)への対応により、比類のない精度でアイデアを具現化できるのです。

ジョニー・ワクテル氏は、「3Dデータでは正確な伝達が難しいベゼルなどの試作品も、実物としてプリントアウトし、手に取って確認してもらうことで、より効果的な検証が可能になる」と述べています。
テンポの速い生産ラインにおける高速で耐久性のある治具と固定具
高品質かつ効率的な製品提供を目指すSpeedhut社は、生産プロセスにRaise3D 3Dプリンターを導入し、この3Dプリンターが過酷な生産環境に耐えうる耐久性の高い主力機であることを実証しています。
実際に、Raise3D E2でプリントされたベゼルやはんだ固定具(フィクスチャー)などのコンポーネントは、交換なしで1年以上にわたり実運用されており、傑出した耐久性を発揮しています。特に、Raise3D独自のABSフィラメントを使用することで、製造部品の耐久性と信頼性がさらに高まりました。

ジョニー・ワクテル氏は、「工具の摩耗により、当初は2、3ヶ月に一度は治具や固定具を再印刷する必要があると考えていたが、耐久性が驚くほど高いため、この1年ほど再印刷せずに済んでいる」と述べています。
途切れぬ生産性を実現する、優れた性能と高い汎用性

Raise3D 3Dプリンターは、高速性と高い汎用性を両立しています。その高速かつ高信頼性の性能と24時間稼働能力により、タイトなスケジュールに対応し、生産スケジュールの中断を防ぎながら最適化を実現します。さらに、高温耐性が必要なPET CFフィラメントなど幅広い材料に対応しており、多様な製造ニーズに応える高い柔軟性とパフォーマンスを提供します。
直感的なソフトウェアとリモート機能によるシームレスなワークフロー

Raise3Dは、優れたハードウェアに加え、直感的なソフトウェア ideaMakerを通じてスムーズなワークフローを実現します。このソフトウェアは、プリントデータの準備とスライス処理を簡素化し、エンジニアに使いやすいインターフェースを提供します。クラウド接続やスマートフォンカメラによる遠隔監視などの機能も備え、利便性とアクセス性を高め、効率的な印刷体験を保証します。
ジョニー・ワクテル氏は「非常に使いやすく優れたプログラムで、オフィスを離れていても遠隔で印刷状況を確認できる」と評価しています。
Raise3D 3Dプリンターは、Speedhut社のエンジニアが自動車業界向けのアフターマーケットゲージを革新し、試作し、製造する方法を根本から変えました。精度、スピード、耐久性、幅広い材料への対応力を兼ね備えた本プリンターは、あらゆる製造環境に最適な選択肢です。
Raise3D E3

Raise3D E3は、2つのヘッドが独立して稼働するIDEX構造を引き継ぎながらも高速造形に対応し
さらなる拡張性を獲得した、新世代の多機能エントリークラス3Dプリンターです。
信頼性の高い構造やユーザビリティを前世代から継承し、新たに可能となったRaise3D Pro3 HSと同クラスの
高速造形を用いてミラー造形、デュアル造形を行うことができるため、時間あたりの高い生産性を発揮します。
オプションの装着によって、CF系などの繊維強化材料の使用や、TPU系の高速かつ安定した造形を実現可能な
まさにクラスを超えた実力を持つ3Dプリンターです。